ニキビひとつずつに穴を開けて膿を出す
貴子先生(以下、先生) 早速、治療に取り掛かりましょう。まずは、薬剤を用いて不要な角質を取り除き、肌のターンオーバーを促すピーリングという施術をします。やったことはありますか?
誠さん(以下、敬称略) 聞いたことはありますが、ピーリングはやったことないです。
池田さん(以下、敬称略) 肌表面の角質がうまくはがれ落ちないと、皮脂が詰まってニキビ菌が繁殖しやすくなるから、取り除くんですね?
先生 その通りです。肌のターンオーバーは、ストレスほか、加齢、紫外線ダメージなどいろいろな要因でサイクルが乱れやすくなるため、ニキビの改善を目指す誠さんは定期的に行うのが理想的です。たとえば1ヵ月に1度くらいのペースで受けてもらいたいです。では、薬剤を塗っていきますね。どうですか、肌にしみますか?
誠 少しピリピリとする箇所もありますが、我慢できそうです。
先生 では、どんどん続けていきますね。ピーリングの後には、すでにできてしまって炎症が悪化しているニキビは炭酸ガスレーザーで小さな穴を開けます。
先生 その後、その穴の中にある膿を圧出して取り除きます。そのほうが断然治りが早くなりますから。大きく膨らんではないものの、今、赤みとして見えている部分にもニキビの予備軍が潜んでいるようで、それらはいつニキビになってもおかしくない状態です。先手を打って、それらも同様の手段で取り除いていこうと思います。
池田 この治療のダウンタイムはどれくらいですか?
先生 明日からは今まで通りの普通のメイクは可能です。「どうしても」という場合は、施術当日からメイクができないことはありません。ニキビをつぶした部分のメイクはのりづらくなるので、コンシーラーでうまくカバーするのが難しく感じるかもしれない程度です。
誠 先生、痛くないといえば嘘になります。
先生 我慢できそうですか?
誠 (宙を見ながら)大丈夫です。
先生 だいぶ耐えてくださっていますが、本当は痛いですよね。この治療で涙を流す人も少なくありません。遠慮せずに泣いてくださいね。
池田 手を止めてくれないんや。
誠 我慢してますけど、痛いですぅ。
先生 この治療はこれでおしまいです。肌内部にあった未来のニキビの元凶である膿を出したので、今後のニキビ悪化率が格段に下がると思います。
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さらに、光治療とピーリング!