【香調(ノート)別フレグランスサークルで見つける】私にぴったりのID(アイディー)フレグランス
シトラス、ウッディ、フローラル……、フレグランスを大きく分類する香調にはそれぞれの香りから受けるイメージがあり、そのイメージは緩やかなグラデーションで移り変わり、円を描きます。これを利用して、自分にぴったりの香りを見つけようという本企画。そろそろ、自分を物語るIDフレグランスを持ってみない?
【フレグランスサークルの見方】
元気ハツラツ、キュート、セクシー、ミステリアスなど香りから受ける印象は上の写真のようなサークル状になっています。あなたが人からよく「〇〇っぽいね」と言われるものをメインキャラに据え、その隣を選べばサブキャラ、正反対を選べばギャップ萌えが狙えます。
一例として、国内で80種以上を取り扱うシャネルのフレグランスの中からフレグランスサークルの各香調をピックアップ。フレグランスは「シトラス フローラル」のように2~3種の香調を組み合わせることが多く、ここではメインの香調で分類しています。
【元気でアクティブ】Citrus(シトラス)
レモンやベルガモット、ライム、ユズなど酸っぱい柑橘類の弾けるような爽快な香りは、快活で物怖じせず、行動力があるイメージ。一歩踏み出す勇気が欲しいときにも◎。
【爽やかヘルシー】Aquatic(アクアティック)
マリンやオゾンとも呼ばれるこのノートは、海の波しぶきや潮風を思わせるミネラル感やウリ系のほの甘いみずみずしさが特長。自然を思わせるおおらかさで心身ともに健全な印象に。
【ほの甘で可憐】Fruity(フルーティ)
イチゴやブルーベリーなどのベリー系やピーチやアップル、マンゴーやパパイヤなど、柑橘系以外の果実の甘い香り。キュートさや親しみやすさ、フレッシュなイメージで万人ウケもよし。
【華やかで上品】Floral(フローラル)
フレグランスの王道、フローラル。ジャスミンとローズを筆頭にチュベローズやピオニーなど、花の種類によって清楚系から妖艶系まで印象もさまざま。晴れの日など主役になりたいときに。
【清らかでセンシュアル】Floriental(フロリエンタル)
フローラルにエキゾチックで東洋的なヴァニラやサンダルウッド、ベンゾインなどのオリエンタルノートを掛け合わせたもの。清らかさと大人の色香を持ち合わせた二面性の演出に。
【気高くミステリアス】Musky/Cypree(ムスキー/シプレ)
オリエンタルノートに使われるムスクは現在は合成香料のみ。従来のフェロモン系、アニマリックなムンムンとした香り立ちではなく、清潔な肌の温もりを思わせるものに。シプレは樫の木に生える苔(モス)にアールグレイ紅茶の匂いづけに使われるベルガモットが混じり合った香り。どちらも凛とした印象。
【大人っぽく冷静沈着】Woody(ウッディ)
サンダルウッドやシダーウッド、ヒノキに流行のパロサントなど樹木の香りと大地を思わせるヴェチバーの香り。地に足のついた落ち着きと包容力のある、温かい人柄がイメージ。
【ナチュラルで穏やか】Herbal(ハーバル)
ラベンダーやゼラニウム、バジルなど、草や葉の青っぽさをもつハーブの香り。ナチュラルでシンプル。前に出るというより控えめで穏やか。ジェンダーを限定しない柔軟性も。
記憶に残る香りだからできる自分の印象操作
五感の中でも記憶に直結する嗅覚。対象物が何であるかを認知するのは視覚のほうが嗅覚よりも早いが、嗅覚は匂いを嗅いだ瞬間に情動に働きかけるという。つまり、匂いや香りは、頭で考えるよりも先に気持ちを動かすということ。懐しい香りに出くわした瞬間に、あの日・あの時・あの場所で・あの人と……と記憶が唐突によみがえるのもそんな嗅覚のなせる業。ならば相手の記憶に残る印象をメイクやファッションといった視覚だけに頼るのではなく、フレグランスを使って嗅覚に訴えかけるというのはどうだろう? 周囲が思っている自分に近い印象のある香調なら、つけていて落ち着くし、似合っていると褒められる確率も高まる。逆にサークルの正反対に位置するものを選べば、ギャップが大きく、意外な一面を残せる。また今までのフレグランスが何か違うな、新しいものを試したい、というときはサークルで隣にある香調を選べば、失敗は少ない。
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シトラスなどスッキリ爽快な香り
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